創立15周年記念大法要 – 諸宗教対話シンポジウムのお知らせ

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深い大自然に恵まれ、古の歴史が香り豊かなドイツ・ヴィッパーフュートの街に、西暦2000年(平成12年)6月、日蓮宗ドイツ妙法華山大聖恩寺は建立されました。ヴィッパーフュート市は、深い緑に包まれた人口2万人の小都市であり、デュッセルドルフの南東50kmに位置しています。ドイツ人のステータスとして、休日には都会の喧騒を離れて、静かな山間部の自然の中で過ごす事が挙げられます。大聖恩寺のあるヴィッパーフュートは、週末に成ると周囲の都市から人々が集い、緑に包まれた自然の中で、静寂なひと時を過す事ができる大変魅力的な街として知られています。

大聖恩寺は、前日蓮宗総本山身延山久遠寺法主 藤井日光猊下に初代名誉理事長としてご就任を頂き、ドイツ政府より認可された公益法人です。また国際的な学術交流を趣旨として、国際交流センターの機能と役割と果たしています。それは大聖恩寺を設立した趣旨が単なる寺院としてだけではなく、「諸宗教対話」の推進と共に、ドイツにおける統合学学会の運営による新たな「統合学」という学問の樹立にあったからです。

先ず「諸宗教対話」の趣旨とは、以下の通りです。21世紀において重大な人類的問題とされるのが、異文化間の衝突に他なりません。とりわけ異宗教間の軋轢が深刻化し、民族紛争に拍車をかける事態が、世界各地で頻発しています。この悲惨な状況に歯止めをかけるのが、異なる宗教間の相互理解であり、共に人類全体が進むべき正しい指標を検証するための宗教間の対話です。我々は微力ながら、大聖恩寺を建設して以来、ヨーロッパの諸宗教と長期に亘る対話を、不退転の決意で推進して参りました。

次に、この「諸宗教対話」を推進し、成果を生み出す為にどうしても避けて通ることの出来ない課題が、「統合学」の創設という課題です。

我々はミュンヘン工科大学とドイツ政府の公的機関であるアカテッヒ(ドイツ技術・科学アカデミー)との協力により、21世紀の人類の未来創造に貢献する事のできる新しいパラダイム(新たな文明社会を創造する為の思考のモデル)を創発させる為に、2008年に独日統合学学会を設立致しました。

これらの活動の目的は、近代社会の特有な問題の抜本的解決による人類的課題の打開であり、それがひとえに、人類永劫の悲願である恒久平和の実現にとり、最も早い近道であると確信するからに他なりません。つきましては今回、ドイツ大聖恩寺創立15周年にあたり、以下の通り記念行事を挙行させて頂く運びとなりました。以上の主旨に基き、各宗門の各聖、関係者の皆様に対しまして、つつしんでご案内申し上げます。

合掌

2014年12月吉日

日蓮宗ドイツ妙法華山大聖恩寺

理事長 竹内 日祥
副理事長 シュテフェンス・祥馨

 

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